村木風海さんが、俳優の菅田将暉さんに「話していて一番ワクワクした人」「戯言を実現するドラえもんのような人」と紹介され、話題になっています。
村木さんは幼少期から類まれなる才能を発揮していたため「ギフテッド」とも呼ばれており、若くしてすでに化学者として多くの実績を残しています。
そして村木さんは、東大を卒業式当日に退学したことでも、世間に衝撃を与えました。
村木さんは現在までにどんな人生を送り、なぜ東大退学を決めたのでしょうか。
村木風海さんの生い立ちと両親は?
出典元:村木風海さんTwitter
村木風海さんは、2000年8月18日神奈川県相模原市生まれで、山梨県甲斐市育ちです。
村木風海さんの原点は「宇宙への秘密の鍵」という本です。
小学4年生でこの本を読み、火星や青く光る太陽をみて、人類で初めて火星に行って青い太陽を見たいという夢を抱きました。
その夢を追いかけて研究を始めたそうです。
ご両親からは「天才にはなるな」と言われて育ったそうです。
これは、天才は努力しないから秀才にはかなわない。秀才は努力するけど楽しめない。だからあなたは楽しみなさい。
ということなのだそうです。本人の興味関心を否定せず、応援してきた素敵なご両親なのですね。
村木風海さんの学歴は?
出典元:村木風海さんTwitter
村木風海さんは、山梨県北杜市立甲陵高等学校卒業。
偏差値65の進学校で、勉学に励む環境が整っている一方、校則は緩く自由な校風のようです。
高校在学時にはすでに二酸化炭素を空気中から集めて、地球温暖化を止める研究に取り組んでおり、論文も書いていました。
大学進学するかどうかを迷っていましたが、大学にしかない施設や学べないことがあると考え大学進学を決めました。
村木さんはいくつもの大学の研究室を見学し、村木さん自身の研究を行える施設がある東大を選んだそうです。
それから猛勉強の末、論文や面接などの研究者としての実力を生かせる推薦入試で東大入学を果たしました。
村木風海さんが東大退学した3つの理由とは?
出典元:村木風海さんtwitter
努力を重ねて東大入学を果たした村木風海さんですが、東大を卒業式当日に退学してしまいました。
研究者としても学士号を得ることはとても重要でしょうし、4年間大学に在学していたにも関わらずなぜ退学してしまったのでしょうか。
その理由は3つありました。
- 東大入学後も、本来学びたい「研究」に関することがなかなか学べなかったため
研究したい!という熱い気持ちをもって東大に入学した村木さんでしたが、1・2年生の時は基礎科目の履修がメインとなってしまい、本来学びたかった化学を学べないという状況が続いたそうです。
3年生になり、化学生命工学科に進学したものの、座学がメインで研究に関する技術を習得することはできませんでした。
座学で学べることはすでにネットなどで独学で学んでいたそうです。
- 研究室での研究よりも、村木風海さん自身の研究を優先したかったため
4年生でやっと研究室に配属され、念願の研究に取り組めるようになりました。
多くの貴重な研究機器があり、その使い方を学ぶことに対してとてもワクワクしていたそうです。
しかし、研究室の研究に多くの時間を割かれ、村木さんの研究機構CRRAの経営がままならなくなってしまいました。
また、村木さんが計算したところ、研究室で行っていた研究が成功しても1%しか温暖化を食い止められない一方で、自身の研究では世界中の20~50%程度の温暖化を食い止められるかもしれないことがわかりました。
それを知った村木さんは、本来の目標が達成できるCRRAでの研究に没頭したいと考えるようになったのです。
- 大学を卒業しなくても学士号が得られる方法があることを知ったため
研究発表する学会では、博士号がないと聞いてもらえない風潮があるそうです。
そのため村木さんは、大学を卒業しなければならないが、このまま大学に通っていてもCRRAが破綻してしまう…という葛藤に悩んでいました。
そんな時に、一定の条件を満たせば東大を卒業しなくても学士号が与えられる国の制度を知り、研究室をやめることを決意。
自身の研究機構であるCRRAでの研究に没頭していきます。
これらの理由から、2023年3月31日に東大4年生の卒業式当日に満期退学しました。
大学への在籍期間や取得単位数などは条件を満たしており、2023年秋には学士号を与えられる予定だそうです。
村木さんは学歴ではなく研究のスキルを得たかったという目的や、温暖化を止め火星に行くという目標をまっすぐに見据えた選択をしていたんですね。
村木風海さんの現在と今後は?
出典元:村木風海さんtwitter
村木風海さんは、現在もCRRA機構長として研究を続ける一方、臨床検査技師の資格取得を目指して専門学校に在学中です。
また、ポーラ化成工業株式会社や内閣府をはじめとした、いくつもの企業や公的機関にも顧問などの立場でかかわっているようです。
まとめ
村木風海さんは、自分の夢や目標に向かってまっすぐに努力し、そのための選択をしてきたことがわかりました。
今後も学びの旅をつづけ、「地球温暖化を止めて地球上の80億人全員を救い、火星移住も実現して人類で初の火星人になる」という夢の実現に向けてまい進していくのでしょう。
地球温暖化は世界全体での課題ですので、ぜひ村木さんの研究を応援したいと思います。
村木風海さんのこれからの活躍も楽しみですね!